下顎両奥歯の義歯(入れ歯)の状態が悪く、安定感に欠け、食事の際不自由さを感じるとのこと。痛みをともなった不快感が3週間程度続き、来院されました。
初診時の検査では歯槽膿漏(歯周病)を確認、下顎の奥歯以外の歯も、ほとんどが安定しない状態になっていました。奥歯の部分入れ歯に関しては、咀嚼が相当困難な状態。
レントゲン撮影で病態の進行状態を確認すると歯根周囲の歯槽骨の吸収が著しく、保存不可能のため抜歯と診断。患者さまは義歯(入れ歯)の不快感に抵抗があったため、インプラントを希望。まずは歯槽膿漏の治療(歯周治療)から始めることにしました。
5月27日 | 初診・口腔内レントゲン検査。治療計画の説明。 参考模型の作成。 歯周病の治療を開始。 |
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6月5日 | 抜歯予定部において抜歯可能の状態になり、抜歯を実施、仮歯を装着。 |
6月12日 | 洗浄。 |
6月18日 | 洗浄。 |
7月7日 | 下顎7本のインプラント挿入手術。 |
7月8日 | 仮歯の装着。(翌日検診)術部の洗浄。 |
7月15日 | 術部の洗浄。(検診) |
7月22日 | 術部の洗浄。(検診) |
8月5日 | 術部の洗浄。(検診) |
8月9日 | レントゲン写真により骨結合を確認。 インプラントにアバットメントという土台を装着して型取りした後、仮歯を作成し装着。 |
8月18日 | 完成した補綴物をインプラントにかぶせて治療が完了。 |
● 治療完了後は定期検診へ。
第一に咀嚼機能の回復を考え、生き生きとした日常生活を取り戻すことを目標に始まった7本のインプラント治療。インプラントを適切に設置することにより、下顎全体が自然で審美的な結果になりました。
治療後の美しい仕上がりだけでなく、機能性や耐久性の面においても、患者さまの喜びの声をいただくことができました。